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外国為替 |
言葉の定義からすれば、「外国の通貨、あるいは異なった国の通貨を交換すること」となります。英語では「Foreign Exchange」です。かつては、輸出入に関わる企業や国際的な金融機関、海外旅行をする人などにしかあまりなじみがなかった世界ですが、最近では外貨預金やFX(外国為替保証金取引)などにより、一般の人々にも身近なものとなってきました。NHKのニュースでも毎度おなじみの「為替レート」とは、2つの国の通貨を交換するときの比率(レート)です。たとえば、1ドル=115円という場合は、1ドルを受け取るためには115円を提供する必要があることを意味します。したがって、これが1ドル=113円となれば、1ドルを受け取るためにより少ない円で済むことになる(円の価値が上がる)ので円高、逆に1ドル=117円となれば、1ドルを受け取るためにより多くの円が必要となる(円の価値が下がる)ので円安となります。もちろん、ドル以外にも、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドルなど世界のさまざまな通貨とのあいだで、相互に為替が行なわれ、為替レートが存在しています 。 |
外国為替及び外国貿易法(外為法) |
1949年に施行された対外取引に関する基本法です。1979年改正(80年施行)。1997年改正(98年施行)。98年に施行された新外為法では内外の資本取引が自由になり、あらゆる企業は外為業務を手掛けることができるようになりました。 |
外国通貨建て |
外貨で決済が行なわれるという意味です。 |
介入 |
平衡操作とも呼ばれ、外国為替市場で経済実態を反映しない相場の急変動に対して中央銀行が相場を安定させるために行う為替売買。例えば日銀が相場を安定させるため円を買うことを「円買い介入」、逆に円を売ることを「円売り介入」といいます。また、1国だけで行う単独介入と複数国で行う協調介入、他の中央銀行に頼んで介入をしてもらう委託介入があります。 |
買戻し |
売りポジションを反対売買により決済する行為。【←→転売】 |
為替差益 |
為替相場の変動によって生じた利益のこと。また為替相場の変動によって生じた損失を為替差損と呼びます。 |
キウィ |
「ニュージーランド・ドル」のことを指します。 |
機関投資家 |
生命保険会社や銀行、信託銀行、証券会社、年金基金、ヘッジファンドなど、個人や法人から預かった資産を運用することを業務とする法人のことを指します。 |
基軸通貨(Key Currency) |
各国当局が外貨準備高として保有している通貨。企業や個人が国際取引で広く使用している通貨を指します。すなわち米ドルが基軸通貨となっております。 |
逆指値 |
株や為替の取引で収益を上げるためには、「安く買って、高く売る」あるいは「高く売って、安く買い戻す」のが基本です。そのために、現在のレートよりも安い値段で買う、現在のレートより高い値段で売るという「指値」注文を使います。これに対して、逆指値とは、より高い値段になれば買う、より安い値段になれば売る、という注文方法です。一見、不合理にみえますが、為替取引における一般的で重要なリスク管理方法の一つです。予想に反して相場が動く場合に備えて、一定水準以上、相場が反対方向に動いた時にはポジションを決済して損失を限定しようというときに用います。この注文を入れる事で、事前に損失額が限定されるため、リスク管理を行なう上で有効とされるのです。 |
キャピタル・ゲイン |
有価証券などの資産価格の値上りによる利益のことをいいます。投下資本そのものの価値の上昇による利益のことです(資本の売却益)。【←→インカム・ゲイン】 |
キャリートレード |
低金利の資金を借り入れて、より金利の高い資産で運用する投資手法のことです。たとえば、「円ローンを組んで、巨額の円資金を借り入れ、その円資金でドルを買い、ドル転した資金で米国国債を購入する」ようなやり方です。この場合、円金利はドル金利に比べて安いので、米国国債の金利が高い分だけ、金利差を収益にできることになります。FX(外国為替保証金取引)のドル/円取引において、レバレッジをかけてドルを買い、スワップポイントを得るというのも一種のキャリートレードのようなものですが、為替レートの変動によっては差損が出る可能性もあることに注意が必要です。 |
キャンドル |
カナダ・ドルのことをいいます。 |
クロス取引(Cross Trade) |
米ドルを介さない為替取引のことです。ユーロクロスと言えば、ユーロを中心にした取引 (「ユーロ・円」や「ユーロ・ポンド」など)を意味し、円クロスといえば円を絡めた取引(「ユーロ・円」や「ポンド・円」、「スイスフラン・円」など)を意味します。 |
気配値(Level またはIndication) |
外国為替市場で取引されている水準レート。 |
現受け・現渡し |
FX(外国為替保証金取引)などにおいて、買いポジションをもっている外貨を、差金決済するのではなく、外貨でそのまま引き出すことをいいます。大豆や小麦、原油などの商品先物取引においても、期日に差金決済するのではなく、現受け・現渡しをすることは理論的には可能ですが、商社や事業会社ではない一般個人投資家の場合、現物を保管する倉庫などを手配する必要があり、現実的には不可能です。 |
5・10日要因 |
たとえば、石油会社が石油を輸入した場合、その取引先に対し、契約時に取り決めた決済日にドルを支払うことになります。一般には5・10日の区切りがつく日が決済日になることが多く、そのため、5・10日には決済用のドルが不足することがあります。こうした場合、「5・10日要因により、ドル買い需要が多い」などといわれたりします。 |
ゴールデンクロス・デッドクロス |
2本の移動平均線を使うテクニカル分析において、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることをゴールデンクロス、逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることをデッドクロスといいます。ゴールデンクロスの場合は、「より直近の価格傾向が上向きに転じた」とみられるために買いポジションを取り、デッドクロスの場合は、「より直近の価格傾向が下向きに転じた」とみられるために売りポジションを取るのが一般的です。ただし、移動平均線の期間の取り方によっては、クロスする時期と実際の値動きにズレが生じるため、うまくいかないことがありますから、注意が必要です。 |